商品説明
フルーティーでジューシー!生産国、エリア・・・チェンマイ県 ドイサケット地区
標高・・・1,100〜1,450m
品種・・・ティピカ
生産処理・・・ダブルアナエロビックウォッシュ
若き生産者の挑戦
生産者のNuiさんAoiさんご夫婦。
元システムエンジニアと元公認会計士をしていた彼らは、9年ほど前に実家の農園を継ぐために戻ってきて、クリーンで味わいの深いコーヒーの可能性を探っています。
お2人はともに30代と若く、品質を突き詰めていく様子から今後が非常に楽しみな生産者さんです。
チェンマイ都市部から車で1時間ほどの場所にあるドイサケット地区。
山々に囲まれた複雑な自然環境はコーヒー栽培に適していて、フルーティーなが生まれます。
そこに「アナエロビックファーメンテーション」という生産処理を加えることで、複雑な味わいがプラスされます。
アナエロビックファーメンテーション
コーヒーの実を収穫して、種を取り出す。
その❝種❞が、コーヒー豆のなのですが、種を取り出す方法がいくつかあり、アナエロビックファーメンテーションはその一つ。
チェリーを密閉したタンクに入れて、3日間嫌気性発酵。その後果肉除去しポリタンクに戻し、追加で72時間嫌気性発酵(ダブルアナエロビック)させます。
そうすることでユニークな風味が誕生し、コーヒーの可能性を広げています。
いろいろな生産地で取り組まれている製法です。
今回のロットはウォッシュ、つまり水洗いしているので、複雑かつスッキリした味わいになっています。
発展を続けるタイのコーヒーシーン
タイ産コーヒーの歴史において、アラビカ種の栽培は1970年代初頭に始まり、80年代には農業として確立されていきました。その主導権を握ったのが、当時のタイ国王。かつてタイ北部はゴールデントライアングルの一角として、ケシ栽培が盛んに行われていました。しかし、麻薬の原料となるケシが地元住民の健康に害を及ぼすなど深刻を極めたため、当時の国王のラーマ9世は麻薬の撲滅を始動して、ケシの代わりにコーヒーや果物の栽培を推奨しました。これが、「ケシ栽培撲滅ロイヤルプロジェクト」です。
平均年齢が38歳と若く、めざましい発展を遂げているタイ。中米などコーヒー生産国として長い歴史をもつ産地では農園主の高齢化や跡継ぎ不足が問題になっている中、タイでは若い世代がコーヒー栽培を始めています。彼らの特徴は、世界の消費国や生産国のトレンドや動きを捉え、自分たちのコーヒー栽培にすぐ取り込む柔軟さ。
彼らが熱意を向けているのは、生産量1トンにも満たない、「超マイクロロット」とも呼べるコーヒーづくり。栽培からはじまる全ての工程をこだわり抜いたその品質は、メジャーな生産国に引けをとることはありません。しかしながら経済が発展したタイにおいて、高品質な超マイクロロットは国内消費に回ることがほとんど。そのようなロットに出会う機会が少ない日本では、まだまだタイのコーヒーへの関心は高いものではないのが実情です。
そんな新進気鋭の生産者たちが手がける超マイクロロット。日本でも自分たちの実力を知ってもらいたいと、熱い気持ちを持って生産していただいたコーヒーです。今回は商社様のプロジェクトを通し、間接的に買い付けに参加したロットです。
コーヒーを愛してやまない皆さまがタイという生産国を、より深く知るきっかけになればと願っています。
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